評価を振り返る

ロストレグナム 評価 レビュー|当時の声と今のスコア

話題になる前に、静かに棚に並んだソフト。それでも遊んだ人の記憶には、しっかり残っています。

なつかしさ ★★★☆☆

この記事の要点

  • 日本では2007年1月25日に発売。発売前の注目度は低く、海外メディアは「ほとんど話題になっていない」と書いた
  • 英語圏の詳細レビューでは100点満点中61点。「荒削りだが、部分の合計以上」という評価だった
  • 良い点は個別にデザインされた敵、ほぼ即時のロード、4職の個性。悪い点はポーズ不可、重量制限、似通った見た目のダンジョン
  • 売上は VGChartz の推計で累計約6万本、ほぼ北米。公式の数字ではない

静かに出て、静かに広まったソフト

2007年1月25日、PSP の新作棚に、見慣れない題名のソフトが並びました。『ロストレグナム ~魔窟の皇帝~』。人気シリーズの続編でもなく、有名な原作もありません。パッケージを見て「なんだこれ」と手に取った人もいたはずです。

調査隊の傭兵風

派手な宣伝はなくても、潜れば分かるさ

海外の紹介記事を見ると、発売前の注目度はかなり低かったようです。英語圏のゲームサイト Siliconera は、中国語版が2007年2月15日に出る予定だと報じつつ、日本の発売前にほとんど話題になっていないことを書いていました。同じ記事の見出しは「もう一つの PSP の 3D アクション RPG」。当時の PSP は、まさにその「もう一つ」を探す人が多い時期でした。

英語圏のレビューは61点

作品のスコアが残っている資料は多くありません。ここでは英語圏の詳細なレビューを見てみます。RPGFan(2008年1月29日付)の評価は次のとおりです。

項目 点数
総合 61 / 100
ゲームプレイ 70
ストーリー 65
サウンド 60
グラフィック 55
操作 55

レビューは「定価では高く、20ドルくらいなら妥当」という趣旨でした。それでも総評は、各部分の出来を足した以上に楽しめるゲームだ、という前向きなものです。別の一節には「好きになりたくなるゲーム」とも書かれています。粗はあるけれど、憎めない。そんな距離感でした。

プレイ時間は、このレビューでおよそ20時間とされています。携帯機のアクション RPG としては、ほどよい長さです。

良い点と悪い点

評価のなかで繰り返し出てくる話題を、表にまとめます。

良い点 悪い点
敵が使い回しではなく、一体ずつ作られている ポーズ機能がない
階層移動のロードがほぼ即時 チュートリアルが少なく、コンボは説明されない
4職それぞれに背景があり、スキルは使うほど育つ 重量制限が厳しい
ローマ時代という珍しい舞台と、武器を作る要素 R ボタンに操作が集中している
周回して集める楽しさ ダンジョンが似て見え、描画距離も短い
即死に近い攻撃や、敵の動きのむら

「ポーズできない」は、携帯機で遊ぶ人にはけっこう大きな話でした。ほかの評価でも似た指摘があります。戦闘の途中で手を離せない緊張感は、好みが分かれたところでしょう。

評価が割れやすい理由も、ここから見えてきます。攻撃は2つのボタンを中心にした連打寄りで、コンボの出し方はゲーム内で説明されません。一方、死亡しても大きなペナルティはなく、何度でも潜り直せます。説明の少なさを「不親切」と見るか、「自分で見つける楽しみ」と見るかで、印象が変わったのでしょう。

システムの細かい仕組みは、操作・戦闘システム と 装備・合成・アイテム に整理してあります。

日本のユーザー評価と売上

日本側の声は、レビュー集計サイトで見られます。PSP mk2 には23件のレビューが集まり、中央値は70点、難易度は2.57と表示されています。4Gamer.net の読者レビューにも、読者の評価70点という数字がありました(投稿は1件)。件数が少ないので、あくまで目安です。

Amazon.co.jp のカスタマーレビューは、通常版が5つ星中4.2(37件)、ベスト版が1.9(4件)でした(2026年10月28日の表示)。ベスト版の件数はとても少ないので、数字をそのまま比べるのは危険です。

個人ブログでは、PSP のなかでも上位に入る面白いアクション RPG だ、と熱く語る記事も見つかります。点数には出ない、遊び込んだ人の声です。

売上については、VGChartz の推計で累計約6万本、うち約5万本が北米とされています。日本は推計でも「ごくわずか」という扱いです。公式の数字ではない点にご注意ください。

同じ時期の PSP には、狩りゲーという大きな流れがありました。そのなかで、ひとりで黙々と潜るタイプの作品を探していた人にとって、本作は貴重な選択肢だったはずです。

数字より、潜った記憶

点数は控えめ、でも覚えている

61点という数字だけを見ると、地味に映ります。けれど、荒削りなゲームほど、記憶に引っかかることがあります。ポーズできずに焦ったこと、重くて拾えなかったこと、似た通路で迷ったこと。不便だったことほど、あとで語りたくなるものです。

同じ時期の出来事は 2007年の年表 に、遊んだ人の「あるある」は あの頃の思い出 に載せました。いま遊んでみたいなら、今あそぶには? をどうぞ。あなたの評価は、何点でしたか?

よくある質問

ロストレグナムの評価は高いですか?

高評価でも酷評でもなく、「荒削りだが気になって遊び続けてしまう」という評価が目立ちます。英語圏の詳細レビューは61点でしたが、日本のレビュー集計サイトでは中央値70点という数字もあります。

ロストレグナムは売れましたか?

大ヒット作ではありません。VGChartz の推計では累計約6万本で、その大半が北米です。これは公式の数字ではなく推計値です。

ロストレグナムの悪い点は何ですか?

英語圏のレビューでは、ポーズ機能がないこと、重量制限が厳しいこと、ボタン操作が一部に集中していること、ダンジョンが似て見えることが挙げられました。

参考にした情報