明日のナージャ スタッフ・制作陣|監督・脚本・音楽
エンドロールで見た名前を、役割ごとに整理します。あの美術や音楽は、この人たちの仕事でした。
なつかしさ ★★★☆☆
この旅の要点
- シリーズディレクターは五十嵐卓哉、シリーズ構成は金春智子、キャラクターデザインは中澤一登、音楽は奥慶一
- 制作は朝日放送・ADK・東映アニメーションで、プロデューサーは西澤萌黄、高橋知子、関弘美の3人
- 美術監督はゆきゆきえ、総作画監督は佐藤雅将、色彩設計は辻田邦夫
- 細田守が第5話と第26話の演出で参加しているとされ、のちに『時をかける少女』などを監督した
- 企画は関弘美プロデューサーが27歳のころに書いたものが出発点で、主要人物の関係の設定は途中で変えられた
エンドロールに並んだ名前
日曜の朝、最後に流れるスタッフロール。子どもの頃は読み飛ばしていても、大人になって見返すと「この人たちが100年前のヨーロッパをつくっていたのか」と気づきます。
『明日のナージャ』は、朝日放送・ADK・東映アニメーションの3社による制作です。アニメーション制作は東映アニメーションが担当しました。
裏で支えてくれた人たちがいたから、旅ができたんだね
主要スタッフ一覧
クレジット早見表
| 役職 | 名前 |
|---|---|
| 原作 | 東堂いづみ |
| シリーズディレクター | 五十嵐卓哉 |
| シリーズ構成 | 金春智子 |
| キャラクターデザイン | 中澤一登(中沢とも表記) |
| 音楽 | 奥慶一 |
| 総作画監督 | 佐藤雅将 |
| 美術監督 | ゆきゆきえ |
| 色彩設計 | 辻田邦夫 |
| 編集 | 麻生芳弘 |
| 振付 | 鈴木みゆき、中野真紀子、宮内さゆり |
| プロデューサー | 西澤萌黄(朝日放送)、高橋知子(ADK)、関弘美(東映アニメーション) |
| 製作担当 | 坂井和男 |
| ナレーション(第1話・最終話) | 京田尚子 |
原作表記の東堂いづみは、東映アニメーション側の企画名義です。第1話と最終話だけナレーションが入る、というのも、サブタイトルが対になっている構成によく合っています。
脚本と演出の顔ぶれ
脚本は、シリーズ構成の金春智子のほか、K・Y・グリーン、影山由美、成田良美、ルージュ・ドゥ・ルーンといった名前が各話に並びます。K・Y・グリーンやルージュ・ドゥ・ルーン、美術デザインのカルロス・ユキは変名のクレジットで、海外が舞台の作品らしく洋風の名前が目立ちます。
演出は、矢部秋則、山吉康夫、岩井隆央、岡佳広、五十嵐卓哉、中尾幸彦、長峯達也、伊藤尚往らが分担しました。作画監督にも、第35話以降だけで生田目康裕、河野宏之、青山充、高橋任治、桑原幹根、川村敏江、東美帆と、多くの名前が入れ替わりで並びます。
細田守が参加した回
のちに『時をかける少女』『サマーウォーズ』などを監督する細田守が、演出で参加しているとされます。挙げられているのは第5話「星の夜・二人だけのワルツ」と第26話「フランシスの向こう側」。第26話は特に評価の高い回として語られることが多く、2023年にはBD-BOX発売を記念して、TOKYO MXで特別放送されました。
企画の出発点と、制作者の言葉
プロデューサーの関弘美は、企画が27歳で企画部の事務職だったころに書いたものから始まったと語っています。物語の核になる人物同士の関係の設定は、当初のものを途中で変えたところ、制作がぐっと楽になったそうです。内容は制作裏話・小ネタの折りたたみで紹介しています。
当時はGoogleマップもない時代。映画を観たり、20世紀初頭の世界史年表を自分でつくったりして、資料集めに苦労したといいます。目指したのは「ロマンチックだけど逞しく生きる人々」を描くこと。続編の構想にも触れていました。
シリーズ構成の金春智子は、100年前のヨーロッパを舞台にした企画に驚きつつ、挑戦に魅力を感じて参加したと話しています。ナージャは「自分の足で明日を見据え、自分らしくあろうとする少女」。ローズマリーはその対照的な、したたかな人物として描いたそうです。放送後も「子供の頃ナージャが好きだった」という女性の声を多く聞いてきたといいます。
本作から原画に加わった海外のスタッフ
本作から、東映アニメーションのフィリピン法人TAPのスタッフが原画に参加するようになったと言われています。ヨーロッパの街並みや馬車、舞踏会のドレスと、描き込む量の多い作品でした。
制作陣の顔ぶれを知ってから見返すと、同じ人が何話も続けて演出していたり、美術や色が一貫していたりと、新しい発見があります。登場人物の声はキャラクター・声優一覧に、劇中の音楽は主題歌・サントラにまとめています。
「ナージャ」というヒロイン名は、ブルトンの小説『ナジャ』のヒロイン名に由来するとも言われますが、直接の関係はないとも伝えられています。名前ひとつにも、いろいろな想像が広がる作品です。
初主演だった小清水亜美
主人公ナージャを演じた小清水亜美にとって、本作は初主演作で、アニメデビュー作でもありました。ED「けせら・せら」は、そのナージャ役自身が歌っています。フランシスとキースは同じ斎賀みつきが演じており、黒バラの声優名は第27話まで伏せられていたと言われています。
当時リアルタイムで見ていた人なら、「声が似てる…?」と思った瞬間があったかもしれません。
よくある質問
明日のナージャの監督は誰ですか?
シリーズディレクターは五十嵐卓哉です。シリーズ構成は金春智子、キャラクターデザインは中澤一登が担当しました。
明日のナージャの音楽は誰が作りましたか?
奥慶一です。劇中音楽はクラシックを基調にした、ほぼアコースティック編成の楽曲が中心です。
明日のナージャに細田守は参加していますか?
演出で参加しているとされます。第5話「星の夜・二人だけのワルツ」と第26話「フランシスの向こう側」が挙げられています。