作者・前嶋昭人|ハニ太郎を生んだ漫画家
埴輪を描いた人は、児童書の挿絵でもあちこちに顔を出していた。前嶋昭人の仕事をたどります。
このページの要点
- 前嶋昭人は1959年生まれの漫画家・イラストレーターで、鳥取県の出身
- 東京デザイナー学院で商業デザインを学んだとされる
- 『ハニ太郎です。』は作・絵とも前嶋本人で、全14巻がポプラ社から刊行された
- 漫画のほか、『学校の怪談』シリーズなど児童書の挿絵も多く手がけている
- 作中には「ピンキー前嶋」として作者自身が登場する
あの埴輪を描いた人
ハニ太郎の、あのとぼけた顔。態度は大きいのに、どこか憎めない。あの絵を描いたのは誰か、と考えたことがあるでしょうか。
描いた本人も、作中に出てくるのだ
答えは前嶋昭人です。物語も絵も、ひとりで手がけています。
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 前嶋昭人(読みは「まえじま あきひと」。本名は「まえしま」とされる) |
| 生年 | 1959年 |
| 出身 | 鳥取県 |
| 学歴 | 東京デザイナー学院で商業デザインを学んだ |
| 主な出版社 | ポプラ社 |
図書館の目録でも、『ハニ太郎です。』第1巻の責任表示は「前嶋昭人 作・絵」となっています。イラストが別の人、という作りではありません。
漫画と挿絵の仕事
漫画では、『ハニ太郎です。』全14巻がいちばんよく知られています。ほかに『中田さんちの田中くん』(全2巻)、『パンギンちゃん』(全3巻)があります。
挿絵の仕事も幅広く、出版社はポプラ社が中心です。
- 『学校の怪談』シリーズ(挿絵に参加)
- 『地獄堂霊界通信』シリーズ(香月日輪 作、ポプラ社版)
- 「ポプラ怪談倶楽部」シリーズ(三田村信行 作)
- 『小学生の暗号事典』(1994年)
- 『知って得する小学生の常識 WARUGAKI手帖』(1995年)
- 『大人にはないしょだよ』シリーズ
絵本ナビには、前嶋昭人が絵を担当した作品が26件載っていて、1991年から2006年まで並びます。
ここで目を引くのは、怪談と怖い話の挿絵が多いことです。ハニ太郎が学校の怪談の文庫の棚に並んだ当時の空気は、学校の怪談ブームのページで触れています。
ピンキー前嶋という名の怪しい本の著者
『ハニ太郎です。』には、作者本人が「ピンキー前嶋」として、ときどき顔を出します。作中では『クネクネヨガ道場』『悪霊も話せばわかる!!』といった、怪しげな本を出していることになっています。
漫画の中に作者が出てくる遊びは、ギャグ漫画ではおなじみです。ただ、児童書の作者が自分に怪しいヨガの本を出させる、というセンスが本作らしいところです。ほかの小ネタは小ネタ集にもまとめています。
1995年の映画にも、ハニ太郎が出ていた
ハニ太郎は、1995年7月公開の映画『学校の怪談』にも、キーアイテムとして登場しています。映画の埴輪は動かない普通の埴輪という扱いで、本の中の何でも食べる生きた埴輪とは別のキャラクターとされています。
この映画は東宝配給で、監督は平山秀幸です。第1巻が出た1995年2月から数か月後の公開でした。
挿絵で出会っていた人もいるかも
ハニ太郎は読んでいなくても、学校の怪談の本で前嶋昭人の絵を見ていた、という人もいるのでは。逆に、ハニ太郎で絵柄を覚えていて、別の本で「あ、この絵だ」と気づいた人もいるかもしれません。
図書室の棚で、怖い話の本とギャグ漫画が同じ作者の絵だった。そう思い出してみると、少し不思議な気持ちになります。
よくある質問
ハニ太郎です。の作者は誰ですか?
前嶋昭人(まえじま あきひと)です。1959年生まれで、鳥取県の出身とされています。作画も本人が担当しています。
前嶋昭人はほかにどんな作品を描いていますか?
漫画では『中田さんちの田中くん』(全2巻)と『パンギンちゃん』(全3巻)があります。挿絵では、『学校の怪談』シリーズや『地獄堂霊界通信』シリーズなどがあります。
ピンキー前嶋とは誰ですか?
ハニ太郎です。の作中に時折登場する、作者本人のキャラクターです。『クネクネヨガ道場』などの怪しげな本を出している、という設定です。