タイヨウのうた あらすじ|ネタバレなし・ありの二段構成
夜の駅前で歌う少女と、朝の海に通う少年。まずはネタバレなしで、それから観た人向けに場面順で振り返ります。
なつかしさ ★★★★★
このページの要点
- 主人公は、色素性乾皮症(XP)のため太陽の光を浴びられない16歳の少女・雨音薫です
- 薫は夜に駅前で歌い、窓から見ていたサーフィン好きの少年・藤代孝治と出会います
- 孝治の提案をきっかけに、薫は自分の歌をCDにする挑戦へ向かいます
- 難病を扱いながらも、恋と歌を中心にした爽やかな作品という受け止め方が多く見られます
- 結末に触れる部分は折りたたんであり、開かなければ読まずに済みます
昼を生きられない16歳の物語(ネタバレなし)
雨音薫は、海辺の町で暮らす16歳。色素性乾皮症(XP)という病気のために、太陽の光を浴びることができません。昼に眠り、夕方に起きて、夜の街で過ごす。それが薫の毎日です。
そんな薫の生きがいが、ギターを手に歌うこと。夜の駅前で、親友の美咲と一緒に歌う時間だけは、病気のことを忘れられます。
薫にはひそかな楽しみもありました。明け方、自分の部屋の窓から、朝の海へサーフィンに向かう少年を見つめること。その少年が藤代孝治です。ある夜、歌っている薫の前を孝治が通りかかり、二人は出会います。
出会いをきっかけに、薫の毎日と歌は少しずつ動き出します。父の謙、母の由紀、親友の美咲が、そんな薫を見守ります。病気の背景は色素性乾皮症(XP)とはで整理しています。
病気の話なのに、あんまり暗くないんだよね。むしろ夏の匂いがする。
序盤から中盤の流れ(結末には触れません)
ここからは、物語の前半の流れです。終盤の展開と結末は、次の節の折りたたみに入れています。
- 序盤 薫は夕方に起き、駅前で歌い、日の出とともに眠る生活を送っています。窓から見ていた少年が通りかかると、夢中で追いかけて早口で自己紹介。美咲が調べて、同じ学校に通う18歳の孝治だと分かります。
- 再会と横浜 深夜に偶然再会した二人。孝治は薫を、夏休みのストリートライブに誘います。約束の日、孝治は薫を横浜へ連れ出し、薫の歌に足を止める人たちが現れます。
- 想いを伝えた夜 帰りの海辺で、孝治が想いを伝え、薫も応えます。ところが日の出が迫っていることに気づいた薫は、何も言わずに走り去ってしまいます。
- 打ち明けられた病気 孝治は、薫を探していた美咲から病気のことを聞かされます。薫は恋も歌もあきらめようとしますが、孝治は歌をCDにしようと提案し、変わらない気持ちを伝えます。
終盤の展開と結末(ネタバレあり)
観た人は、ここから開いて思い出してください。まだの人は、開かずにそっと閉じておくのがおすすめです。
⚠ 終盤と結末を開く
- 薫の左手が思うように動かなくなり、病状の進行が見えてきます。医師は父の謙に、症状が神経から全身へ広がっていくことを伝えます。
- 薫は孝治に、声が出るうちは歌い続けると話します。
- レコーディングの日、薫は全身全霊で歌います。その後、防護服を着て昼の海でサーフィンをする孝治を見に来て、最後まで生きると力強く語ります。
- やがて薫は亡くなり、好きだったひまわりに囲まれて見送られます。薫の歌はラジオで取り上げられ、流れてきます。
観た人が口をそろえて挙げる場面
細かな筋よりも、場面の手触りで覚えている人が多い作品です。公開当時のレビューなどで挙がっていた場面を、並べてみます。
| 場面 | 当時の受け止め方 |
|---|---|
| 孝治が薫にバイクのヘルメットをかぶせる | 胸がキュンとしたという声 |
| 頬をつねって変な顔になったあとのキス | コミカルな流れが印象に残ったという声 |
| 薫が歌う場面 | 鳥肌が立ったという声 |
| 初対面で薫が孝治を突き飛ばす | 力が強くて驚いたというエピソードも |
| 薫の全力疾走 | 撮影の裏話とセットで語られる |
全体の傾向としては、派手な盛り上がりやどんでん返しを求める声もある一方、じんわり心に残る、若い頃の純粋な気持ちを思い出した、という感想が多く見られます。
あなたが一番覚えている場面は?
好きな場面は、観た年齢や季節、誰と観たかで変わるものです。夏の夕方に思い出す場面と、冬の夜に思い出す場面が違う人もいるでしょう。
劇中の歌の話はGood-bye daysとはに、登場人物ごとの話は登場人物・キャストにまとめています。観返す前の予習にも、観返した後の復習にも使ってください。
登場人物の立ち位置をおさらい
物語を支えているのは、薫と孝治の二人だけではありません。
- 雨音薫(YUI) 16歳。夜に歌うことが生きがいで、CDにする挑戦へと向かいます。
- 藤代孝治(塚本高史) 薫と同じ学校に通う18歳。朝の海へサーフィンに通っています。薫を横浜のストリートライブへ連れ出し、歌のCD化を提案する人物です。
- 松前美咲(通山愛里) 薫の親友。薫と一緒に駅前で歌い、孝治の素性を調べるなど、物語を前へ動かします。
- 雨音謙(岸谷五朗)・雨音由紀(麻木久仁子) 薫の両親。父の演技は、公開当時のレビューでも際立っていたと語られました。
詳しくは登場人物・キャストで、一人ずつ見ていきます。
観る前に知っておくと楽しめること
この映画は、どんでん返しで驚かせるタイプではありません。起きることは比較的はっきりしていて、そのぶん、場面ごとの空気や歌の聴こえ方が心に残ります。
公開当時の感想では、「大きな山場がほしい」という声がある一方で、「観たあとに心が温まる」「好きな人とも家族とも観られる」という声が並んでいました。派手さよりも、夏の夜の静けさや、歌が始まる直前の間を味わう映画だと考えると、観やすくなります。
よくある質問
『タイヨウのうた』はどんなあらすじですか?
太陽の光を浴びられない16歳の少女・薫が、夜に歌うことを生きがいにしながら、朝の海へ通う少年・孝治と出会い、歌と恋に向き合っていく物語です。
薫と孝治はどこで出会うのですか?
夜に薫が歌っているところへ孝治が通りかかります。場所は駅前とする資料と公園とする資料があり、紹介によって表記が分かれます。
『タイヨウのうた』は悲しい話ですか?
難病を題材にしていますが、お涙頂戴ではなく爽やかなラブストーリーとして受け止める声が多い作品です。