小ネタ

勇者のくせになまいきだ 小ネタ・隠し要素と裏話

派手な裏技より、仕組みと言葉遊びの面白さで語られる作品です。

なつかしさ ★★★★☆

この記事の要点

  • 初代はタイトル画面でLボタンとRボタンを交互に5回押すと、難度の高い「勇者のくせに超なまいきだ。」で裏ストーリーが遊べる
  • タイトルは、ドラえもんのセリフが由来とされ、開発側の略称は「ゆうなま」
  • 「ビオトープ」という生態系の考え方が、ゲームの中核になっている
  • 予約特典やキャンペーンなど、パロディがたくさん仕込まれている
  • 音楽はノイジークロークが担当し、小学校の楽器を思わせる音色が特徴

裏技より、仕組みがおもしろい

「あの裏技、やった?」と聞かれても、すぐには出てこない人が多いはずです。このシリーズは、派手な裏技より、仕組みそのものの面白さで記憶に残っています。ここでは、隠し要素とあわせて、小ネタや裏話を集めました。

魔王風

裏技などなくとも、破壊神は十分に暴れておるではないか。

公式の隠し要素

超なまいきだ

初代には、タイトル画面でLボタンとRボタンを交互に5回押すと、タイトルが「勇者のくせに超なまいきだ。」に変わる仕掛けがあります。入力すると裏ストーリーが遊べます。クリア前でも入力は効く、と伝えられています。

裏は表より難しく、ステージ1から勇者が3人組で来ます。ただし勇者の防御は低いので、コケ地獄なら簡単だという声もあります。元に戻すには、同じ操作をするか、リセットします。

前作のデータで増えるもの

:3D には、前作のセーブデータを引き継ぐと使えるツルハシスキルがあります。or2 のデータでは「ツルハシ・ワミター」が使えます。or2 でも、前作のクリアデータを「かこのきおく」で読み込むとおまけのチャレンジが開放されました。

ザ・ダンジョン

:3D のファミリーダンジョンで、二人が同時にツルハシスキルを使うと発動します。時間が止まり、配置を変えられます。禁断のスキルと呼ばれた、2人プレイならではの仕掛けです。

ドラゴンオーブ

V!R では、ステージにある宝箱からドラゴンオーブが手に入ります。集めると、破壊神のスキルが使えるようになります。

タイトルと名前の小ネタ

  • 由来:ドラえもんの「のび太のくせになまいきだ」というセリフが元ネタとされています。略称は「ゆうなま」です
  • 海外の題名:初代は What Did I Do to Deserve This, My Lord?、:3D は No Heroes Allowed! の名前で出ました。海外のファンの間では、魔王を Badman、ムスメを Badmella と呼ぶ例があります
  • 勇者の名前:名前入力の初期値のような名前の勇者が、シリーズに何度も顔を出します。「しょうた」も初代から複数のステージに出てきます

パロディの数々

このシリーズは、パロディ好きでも知られます。

  • or2 の UMD 予約特典「魔ン消し」は、キン肉マン消しゴムのパロディ
  • 2009 年の「定額給ふきん」キャンペーンは、定額給付金のパロディ
  • 携帯版のサブタイトル「そして携帯へ…」は、ドラクエ III の「そして伝説へ…」を思わせる
  • PlayStation Home のミニゲームは、ドラクエ風のコマンド RPG の立場を逆転させたもの
  • 初代の裏ストーリーのサブタイトルにも、ドラクエを思わせる言い回しがある
  • or2 には、ニコニコ動画のコメント字幕に似た「一言コメント」の演出がある

V!R の発売後の「10 円引きセール」も、のちに 30% オフに変更されました。話題づくりも含めて、このシリーズらしい出来事でした。

開発の裏話

プロデューサーは、SCE ジャパンスタジオの山本正美さんです。ディレクターはアクワイアの中西晃史さん、キャラクターデザインは「ゲームやろうぜ!2006」のオーディション出身の小林よう明さんです。

音楽はノイジークロークが担当しました。小学校の楽器、つまりピアニカやリコーダーなどを思わせる音色が特徴です。当初は「ヘタウマ」な感じを狙い、実際の小学生に演奏してもらう案もあったそうですが、最終的にはノイジークロークの面々が演奏した、と伝えられています。

作曲は、初代と or2 がはまたけし、:3D と V!R が坂本英城です。サントラの話は 入手方法・サントラ で触れています。

体験版にも名前がありました。初代の「初体験版」は発売前の 2007 年 11 月に配信され、or2 の無料体験版は「ロハ体験版」。ロハは「無料」を意味する言葉でした。

ビオトープという考え方

発売前の紹介記事で語られていたのが「ビオトープ」です。生き物(bio)と場所(topos)が語源とされ、ダンジョンを一つの生態系として扱う発想が、この作品の中核にあります。

魔物には、生まれる、食べる、増える、死ぬというライフサイクルがあります。死んだ魔物は土に還り、新しい栄養になります。そして、勇者がダンジョンに入ってくること自体が「環境破壊」という位置づけです。仕組みの詳細は 基本システム で読めます。

やり込み要素としては、図鑑とトレーニングモードの閲覧項目が、クリアするごとに増えていきます。

不具合?の思い出

or2 には、ゴーレムの雄叫びが、攻撃力を上げるはずなのに大きく下げてしまう、という話があります。仕様なのか不具合なのか、当時の友だちと首をかしげた人もいるかもしれません。

ほかにも、大量発生の戦法で処理落ちやフリーズが起きるのは、このシリーズの「あるある」でした。

小ネタを知ると、もっと掘りたくなる

タイトル画面でLとRを交互に 半信半疑で試してみた人もいるのではないでしょうか。

パロディ探し 勇者の台詞や技名の元ネタ探しは、友だちと盛り上がる定番の話題でした。

後続作への影響 2024 年には、本作に似た仕組みの作品が話題になり、制作者が本作の大ファンだと報じられました。元の作品が持つ影響力を感じさせる出来事です。

もっと当時の空気を味わいたいなら、あの頃の思い出 もおすすめです。

よくある質問

勇者のくせになまいきだに隠しモードはありますか?

初代にあります。タイトル画面でLボタンとRボタンを交互に5回押すと「勇者のくせに超なまいきだ。」に変わり、表より難しい裏ストーリーが遊べます。

勇者のくせになまいきだのタイトルの由来は?

ドラえもんの「のび太のくせになまいきだ」というセリフが由来とされています。開発側では「ゆうなま」の略称で呼ばれていました。

勇者のくせになまいきだの音楽は誰が作っていますか?

シリーズ第1作からノイジークロークが担当しています。小学校の楽器を思わせる音色が特徴で、初代とor2は作曲がはまたけし、:3DとV!Rは坂本英城がクレジットされています。

参考にした情報