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勇者のくせになまいきだとは|シリーズの全体像

ツルハシ一本で、攻めてくる勇者を返り討ち。あの変なゲームの正体を、ひとまとめにしておきます。

なつかしさ ★★★★☆

この記事の要点

  • 『勇者のくせになまいきだ。』は、2007年12月6日にSCE(現SIE)がPSP向けに発売した、ダンジョン育成シミュレーションで、開発はアクワイア
  • プレイヤーは魔王ではなく、魔王に呼ばれた「破壊神」。姿は見えず、画面にはツルハシだけが映る
  • 土を掘って養分と魔分を育て、魔物を増やし、攻めてくる勇者を撃退する。勇者に魔王を連れ去られるとゲームオーバー
  • シリーズはPSPの初代・or2・:3Dと、2017年にPS4とPS VRで出た『V!勇者のくせになまいきだR』が中心

魔王の城なのに、守るのは自分じゃない

PSPの電源を入れると、ドット絵の地下ダンジョンが広がり、小学校の音楽室で鳴っていそうな楽器の音が流れてくる。あの独特の空気を思い出せる人は、きっと同じ時代を過ごした仲間です。

「勇者のくせになまいきだ」と聞いて真っ先に浮かぶのは、ガジガジムシの群れか、それともコケだらけの通路でしょうか。

魔王風

勇者などに、このダンジョンは渡さぬ。……あとは頼んだぞ、ツルハシ。

ひとことで言うと、どんなゲームか

遊びの中身は、ダンジョンを「掘って、育てて、迎え撃つ」ことです。

  • プレイヤーは破壊神。姿は見えず、画面にはツルハシだけが映る
  • 土を掘ると、含まれる「養分」や「魔分」に応じて魔物が生まれる
  • 魔物は食べて、増えて、食べられて、食物連鎖をつくる
  • 攻めてくる勇者を撃退する。魔王を縄で連れ去られたらゲームオーバー

魔王は、破壊神を呼び出した反動で力を使い果たしていて、戦えません。助言はしてくれますが、勇者に見つかったら守ってやる側です。ここがよく「魔王を操作するゲーム」と思われやすいところで、実際に動かしているのは破壊神のツルハシです。

詳しい仕組みは 基本システム にまとめています。

作った人たちと、シリーズの顔ぶれ

開発はアクワイア、発売はSCE(のちのSIE)です。プロデューサーはSCEの山本正美さん、キャラクターデザインは小林陽明さんです。小学校の楽器のような音の編成は、プロデューサーの提案だったと伝えられています。

シリーズの本編は次の4本です。

作品 機種 発売日
勇者のくせになまいきだ。 PSP 2007年12月6日
勇者のくせになまいきだor2 PSP 2008年10月16日
勇者のくせになまいきだ:3D PSP 2010年3月11日
V!勇者のくせになまいきだR PS4(PS VR必須) 2017年10月14日

表記には細かいクセがあります。初代は句点つきの「だ。」、2作目は「or2」、3作目は「:3D」です。この「3D」は立体視のことではなく、3つのダンジョンモードを指します。

名前の由来と、海外での呼ばれ方

タイトルは、あの国民的アニメの有名な台詞「のび太のくせになまいきだ」をもじったものと言われています。世界征服をたくらむ側が、攻めてくる勇者に向かって言う、というひっくり返し方が痛快でした。

海外ではNIS Americaが展開し、初代は『What Did I Do to Deserve This, My Lord?』、:3Dは『No Heroes Allowed!』という題で知られています。初代は最初、別の題名で出たのち、改題されたと言われています。

作品ごとの違いは 作品一覧と年表 と 作品ガイド に整理しました。

今はどこから入るのがいいか

当時遊んだ人なら、あのコケの動きが指先に残っているはずです。久しぶりに触るなら、シリーズの仕組みがいちばんまとまっている初代か、後から遊びが増えたor2が入りやすいでしょう。ストーリーは 世界観とストーリー で、ネタバレなしの段から順に読めます。

「間引き」を覚えた日のこと

コケが増えすぎた夜

魔物を増やすのが楽しくて、気づけばダンジョンがコケだらけになっていた、という経験はありませんか。上のほうの魔物ばかり増やすと、下のほうの魔物が足りなくなって全体が崩れる。そこでツルハシで魔物をつついて数を減らす、「間引き」を覚える。

世界征服をするゲームなのに、やっていたのはほとんど園芸か飼育でした。そのちぐはぐさが、多くの人にとって忘れがたい思い出になっています。

よくある質問

勇者のくせになまいきだとは、どんなゲームですか?

破壊神となってダンジョンを掘り、土の養分から魔物を育てて、攻め込む勇者を撃退するPSPのダンジョン育成シミュレーションです。勇者に魔王を連れ去られると負けになります。

勇者のくせになまいきだの開発と発売はどこですか?

開発はアクワイア、発売はソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)です。プロデューサーは山本正美さんです。

参考にした情報