ネタバレは折りたたみ

勇者のくせになまいきだ ストーリーと世界観|ネタバレ段階式

魔王は戦えない、勇者は魔王を倒さない。ひっくり返った物語を、読みたい深さまで。

なつかしさ ★★★★☆

この記事の要点

  • 魔王は世界征服をたくらみ、姿の見えない「破壊神」を呼んでダンジョンを任せる。プレイヤーが破壊神で、見えるのはツルハシだけ
  • 勇者の目的は魔王を倒すことではなく、縛って地上へ連れ去ること。連れ去られたらゲームオーバー
  • 初代は全8ステージ、or2は5つの大陸と魔王城、:3Dは2つの塔と城を征服していく構成
  • 全編にRPGやネットのパロディが散りばめられ、同じ勇者が何度も立ちはだかる
  • 結末や最終ステージの敵は、本文の折りたたみの中だけに書いてある

悪役のほうを応援するRPG

ふつうのRPGなら、勇者が魔王の城を目指します。ところがこのゲームでは、勇者が「敵」で、攻められる側を守るのがプレイヤーでした。

しかも守る相手の魔王は、戦えません。最初に説明を聞いたとき、「それ、ほぼ人質では」と思った人も多いはずです。

魔王風

貴様が破壊神か。姿は見えぬが、ツルハシだけは頼もしいな。

ネタバレなしで、世界のあらまし

第1段階(まったくネタバレなし)

世界征服をたくらむ魔王は、姿のない「破壊神」を呼び出します。破壊神は、ツルハシだけが見える存在です。魔王自身は、破壊神を呼んだ反動で魔力を使い果たしており、戦いに巻き込まれても倒れませんが、戦えません。

そこへ、国産RPGの勇者そのもののような面々が、道具や魔法を携えて攻め込んできます。たいまつで体力を回復するなど、RPGあるあるを魔王が皮肉っぽく眺めるのも、お約束でした。

  • 全編にRPGやネットのネタのパロディが多い
  • BGMは小学校の楽器のような音づかい
  • 魔王には妹や娘、父もいるらしいが、どこまでが冗談なのかははっきりしない

タイトルは、国民的アニメの台詞をもじったものと言われています。

各作の入り口を少しだけ

第2段階(設定の説明まで)

初代(2007年)

勇者たちが次々とダンジョンに攻め込み、魔王を捕らえて世界に平和を取り戻そうとします。ストーリーは全8ステージで、ダンジョンは次のステージに引き継がれ、ステージの合間に魔物を強化できます。裏ストーリーもあります。

ステージ 主な勇者
1 しょうた
2 アントン
3 しょうた、ハシーム
4 ヤーコフほか(もう一人は資料で表記が分かれる)
5 ロベルト、シャルロ、魔女のナタリヤ(ナタリアとも)
6 げんぞう、さなえ
7 しょうた、ハシーム、ナタリヤ

しょうたが3回も出てくる、というのが初代の名物でした。一度倒したのに、またレベルを上げて戻ってくるのです。

or2(2008年)

前作から話が続く2作目です。地上のあちこちの大陸を攻略していく形で、5つの大陸を巡ります。

エリア 名前 特色
1 バン・ゲリグ 最小の島
2 デゼール 砂漠
3 ヤッカガラ 雪原。ハンターが登場
4 アシュプール 山岳。錬金術師が登場
5 インダスティア ビルと工場の近代エリア

さらにダウンロードで、魔王が不在の『魔王のいない日』、クリスマスで浮かれた地上に腹を立てる『NO MORE CHRISTMAS!』、勇者しょうたが主役の『わたしは「しょうた」』が遊べました。

⚠ or2の物語の前提(前作のあらすじに触れます)

前作で世界征服を果たしたと思った魔王でしたが、それは人間界のほんの一部に過ぎないとわかります。そこで魔王は全大陸を征服し、魔王城を地上に出現させるため、再び破壊神を呼びます。前作で占領した場所は、バン・ゲリグ島の一部だったという扱いです。

:3D(2010年)

人間界を支配して浮かれていた魔王が、先祖が遺した「押さない方が良い」と書かれたスイッチをうっかり押してしまいます。すると、今の世界を覆うようにもう一つの世界が現れ、魔王は破壊神にその征服を頼みます。

舞台は3つ。ダダームの塔、二つ目の塔、そして山の裏に建てられたア・ノニマ・スー城です。城の名前は、ムスメが勝手につけたとされています。二つ目の塔は、資料によってルドアルガともルドガルアとも書かれます。

V!R(2017年)

破壊神は魔王に呼ばれ、魔王とムスメが暮らす「あんこくの塔」にやってきます。舞台は地下から地上へ。ボードゲームの盤のような世界を見下ろしながら、勇者の城を奪っていきます。魔王は毒舌ですが、進め方を教えてくれる親切な人物です。

終盤の展開(ネタバレ)

第3段階(最終ステージの敵まで)

⚠ 各作の最終ステージの敵を開く
  • 初代・表: 最終ステージ8で待つのは、「伝説の勇者」と呼ばれるユーテーです。移動が速く、攻撃力アップと炎魔法を使います。
  • 初代・裏: 最後の勇者は、名前入力の初期値のような名前の「ああああ」で、体力も魔力も最大級です。
  • or2: 5つの大陸編の最後はカズヲ。魔王城編のエリア7にはユーテーが再登場し、最後の8-8では「ああああ」たち3人組と戦います。
  • :3D: 最終ステージ「FINAL GATHERING」の相手は、名前が伏せ字の勇者ひとり。ED曲は「来たるべきセカイ」です。
  • V!R: 終盤の城を落としたあとに偽のクレジットが流れ、その先に最後の城が解放されるという流れが、海外のファンの間で語られています。

エンディングの細かい演出は、ぜひ自分の目で確かめてください。

「またお前か」が忘れられない

しょうた、また来たのか

初代では同じ勇者に3回会い、or2では「ああああ」に再会し、:3Dでも見覚えのある名前が並びます。敵なのに、シリーズを追うほど顔なじみのように思えてくるのが、このゲームのおかしなところでした。

勇者のほうも、きっと「また破壊神か」と思っていたでしょう。人物の紹介は 魔王・ムスメ・破壊神 に、作品ごとの遊びは 作品ガイド にあります。

よくある質問

勇者のくせになまいきだの主人公は誰ですか?

プレイヤーは魔王ではなく、魔王に呼ばれた「破壊神」です。姿は見えず、画面にはツルハシだけが映ります。魔王は世界征服をたくらむ依頼主で、助言はしてくれますが戦えません。

勇者のくせになまいきだの勇者は、魔王を倒しに来るのですか?

倒すのではなく、魔王を縛って地上へ連れ去るのが目的です。魔王が連れ去られるとゲームオーバーになります。

勇者のくせになまいきだのストーリーは作品ごとにつながっていますか?

つながっています。or2は前作の続き、:3Dは魔王が新しい世界に出会う話で、順番に遊ぶと流れがわかりやすくなります。

参考にした情報